ハーレーにみる赤の女王仮説

電動ハーレー

http://jp.autoblog.com/2018/02/01/harley-davidson-electric-motorcycle-confirmed/

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
 唯一生き残るのは、変化できる者である。」

あまりにも有名すぎるチャールズ・ダーウィンの言葉だが、
果たしてどれだけの人や企業がこれを理解しつつも実行に移せているのだろう。
いまから18か月以内に電動バイクを市場に投入すると宣言したハーレー・ダビッドソンは、
失敗を恐れずに変化することを選択したまさに好例であり、学びの好材料だ。

娘が3人生まれ乗る機会が激減し、錆び行くハーレーを泣く泣く手放した過去がある。
1600ccのV型2気筒エンジンが奏でる三拍子の独特な鼓動は所有する者を骨の髄から虜にする魔の音であり、ハーレーを不動のブランドたらしめる究極の象徴と言っても過言ではない。

そのハーレーが、である!

業界に先んじて「電動バイクを投入…」というのは衝撃以外のナニモノでもなく、
企業生命を危険にさらすリスクも尋常ではないことくらい誰でも容易に想像ができる。

しかしそれでも彼らは生き残りをかけて「変化すること」を選んだのである。

バイク界のハイブランドが変化していく様は、
進化生物学者リー・ヴァン・ヴァーレンの赤の女王仮説の言葉が文字通りぴったりだ。

「同じ場所にとどまるためには、絶えず全力で走っていなければならない。」