Blockchain
Scripts管理者
Floc Business Vol.2 スマートコントラクトとその活用事例
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは何か?
スマートコントラクトは、その名前の通り、コントラクト(契約)をスマートに行えるプロトコルのことです。つまりスマートコントラクトとは契約の自動化であり、契約の条件確認や履行までを自動的に実行させることができます。
自動販売機も一つのスマートコントラクトであり、「コントラクト」とは書面で作成された契約だけでない。EthereumではP2Pネットワーク上でアプリケーションも自動実行することができる。
・電子契約とは異なる
・トリガーとしての外部からの情報が必要
※EthereumではContractを「デプロイ」するという。
代表的なプラットフォーム
プラットフォーム | 目的 | 技術 |
Ethereum | パブリック | Go、Python、JS、Java |
HyperledgerFabric | 汎用的 (コンソーシアム/プライベート) | Go、JS、Java |
R3 Corda | 金融特化 (コンソーシアム/プライベート) | Kotlin、Java、RDBMS(ブロックにもなっていない!!!) |
スマートコントラクトの応用事例
Ethereumの応用事例
自動実行アプリケーション
独自トークンあり:CriptoKitties(猫を育てるゲーム)
独自トークンなし:Augur(分散型未来予測市場)
DEX(Decentralized Excahange)
「DEX」とは「Decentralized EXchange」のことで、日本語では「分散型取引所」といいます。
一方で、bitFlyer(ビットフライヤー)やZaif(ザイフ)、Binance(バイナンス)やPoloniex(ポロニエックス)などの取引所は管理者や運営者に仮想通貨を預けて取引を行うため、「CEX(Centralized Excahange:中央集権型取引所)」といいます。
安全性が高く、中間マージンが発生しないというメリットがある。
ICOプラットフォーム
2018年ごろ盛り上がっていたが、落ち着いてきた。
逆に、STOが盛り上がっている!?
HyperledgerFabricの応用事例
証券決済の約定情報共有で実証実験が行われた。
※DLT(Distributed Ledger Technology)を使うメリットがある。
※スマートコントラクトではなく、Chain-Codeと呼ぶ
R3Cordaの応用事例
シンジケートローン。
※「Code is Law」の思想とは異なる
※もともとHyperledgerFabricとR3Cordaは自分たちはDLTだと言ってきたが、Blockchainの盛り上がりに載ってBlockchainと言い始めたとか。R3Cordaはもはやブロックチェーンですらない!?
スマートコントラクトの法的側面
- コントラクトの柔軟性
→プログラムなので曖昧な表現はできない - 外部情報の取得
→本当に信頼できる情報をどのように得るか - コードの可読性
→基本的にOSSだが、バックドアを用いて管理者が改変できるものがある - 契約内容の秘匿性
→公開されると困る情報をどうするか?
DAOが創り出す新しい組織形態
DAOとは何か
Decentralized Autonomous Organization=自律分散型組織
※BitcoinもDAOなのではないかという考えもある。
※CryptoEconomics:インセンティブ設計によって人を動かしていこう。
※管理者も労働者も存在しない世界観もあるかも。
※Bitcoinは誰かに稼がせるためのものではない!?
※ブロックチェーンの中と外のどちらにおけるビジネスかを意識するのが良い。
DAOの実現に向けて
- 技術的側面:バグやより安全な言語の開発
→技術的な監査、安全な言語の開発 - 法的側面:有事の際の解釈を詰める
→どの国の問題なのか - ルール設計:コンセンサスの取り方
→ルールのアップデートを考えておく必要がある。
※DeFi(Decentralized Finance、Openfinance)
・(狭)Lending Protocol
・(狭)Derivatives Protocol
・(狭)Stablecoin Issuance
・(広)Security Token Platform
・(広)DEX
Compound
暗号通貨の貸し借りができる。借り手は150%以上の預入資産をキープしなくてはならない。
借り手も貸し手も金利が高い。
※ETHなど出回ってるコインだと低い
※DAIだと8.1%と高い
※強制決済のときに10%の手数料がかかる
そもそも借り手はなぜ150%の預入資産を入れてまで借りるのか?
・純粋な投資目的
・節税・投資しつつ現金化
・他のアプリケーションや決済の利用
→基本的には、ETHなどを利益確定しない、というところが味噌。
DeFiの預入残高
※Lendingプロトコルでは、Makerの方が残高が多い
※ERC20トークン
※海外の投資家はDeFiが注目。ブロックチェーンへの投資は抑えられている。
※StateOfTheDApps
※Chainlink
使ったらリンクトークンをもらえる。
分散型Oracle。
要注目。
まとめ
Blockchainの世界は着々と広まっている
この波にどこまで乗れるか
ちょっとドキドキワクワクしてきた
とはいえ、Bitcoin、ブロックチェーンは、「中間者は必要ない」という世界観。
となると、中途半端な中間者に